くず編集長の日記

佛教大学の歴研で冊子の編集・製本を担当しています。

冊子ある故に部活あり

はじめに

 どーも。ついに退院日が確定し、苦節二か月の入院生活に終止符を打つことができそうな編集長です。長く苦しい戦いだった・・・。入院生活についても今後ブログで触れていきたいのでよかったら見てやってください。

冊子紹介の時間だゴラァ!?

 

 前回の部活紹介でもお話ししましたが、うちの活動の最大の目玉にして最大のネックなのが冊子です。皆さん四苦八苦しながら今回の春休み期間にも一人3000字以上のレポートを書き上げてもらいました。

 前回の夏冊子は新型コロナウイルスの影響で制作中止となってしまったので三回生にとっては一年ぶりの、二回生にとっては初めての冊子になりました。部員の皆さん本当にお疲れさまでした。(今後の査読・製本に目を背けつつ)

 そこで今回は部員の皆さんがどんな時代やテーマで冊子を書いているか簡単に紹介します。

冊子は自由である

三回生の場合

 ウチの部活の冊子のテーマは「歴史学に関連していれば自由」としています。といっても神話学や民俗学の分野も許容範囲なので結構緩くはあります。(だからと言って社会学などの別の分野や根拠のない与太話までは許されませんが・・・)

 そのため今の三回生はなかなか奇抜なテーマに挑戦する人が多く、過去には『タピオカの歴史』や『各神話における蛇の役割』を執筆したりと編集長の知識の外からのアプローチが多く、私泣かせな学年でもあります。(誰がタピオカの歴史に対して意見言えるんや・・)

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査読*1中の編集長

 割合としては文化史分野と近世に人が集中しており、皆がやりたいことが明確なので冊子のテーマに一人一人の個性が強く反映されている世代といえるでしょう。(やめてください査読で死んでしまいm

現三回生が過去に執筆した冊子テーマ一覧(去年の春冊子)

周礼と中国の都城
福知山城の歴代城主
タピオカの歴史
源頼朝鎌倉幕府の展開
田沼意次による経済政策
初期神泉苑の変遷と祇園御霊会について 
神話における蛇は善か悪か
動物と人の関わりの歴史について
長崎海軍伝習所勝海舟の学習について 
松平定信寛政の改革 
発生初期の日本の「城」 
出雲大社とその権力 

など

二回生の冊子所感

 今回の春冊子の査読を行っている中で、二回生は三回生に比べていろいろな時代区分や分野で書いている印象を受けます。査読中なので今後の修正もあり、テーマはまだ公開できませんが、一つの世代の中で幅広い分野に分かれていることはお互いの専門を共有できる点において強みになりそうなので、今後の冊子も楽しみです。

書かれた冊子のその後(査読・製本)

 皆さんが書き上げたものはその後私たち冊子編集担当を中心に部内で査読が行われます。ここで内容の修正や、文章の校正、場合によってはレポート自体の書き直しを要請したりします。

 これらを通して内容を確定すると、皆のレポートを冊子形式に編集し、大学の輪転機*2で何十部か印刷してコピー誌として大学構内に設置して公開します。結構教授なども読まれるのでクオリティの高い内容を書ければ教授の目にも止まるかもしれません。

最後に

 冊子はウチの部活が「学生歴史学研究会」であるためにも一番重要な活動になっています。長期休みに自主的にレポートを書くことはたしかに負担ではありますが、いずれ来る卒論に向けて歴研のレポートを通して準備しておくことは決して無駄にならないです。また、レポートの書き方や図書館の活用術、Office365の活用方法などをゼミに先行して学ぶこともできます。

 歴史学に興味がある・ゼミでより良い成績をとりたい・様々な分野にまたがって歴史の知識をつけたい・レポートの書き方を勉強したいといった人は我らが歴研の冊子に非常に向いていますので検討してみてください。

 次回はフィールドワークについてやみんなが書いた冊子を一つずつ個別に紹介していくので今後もよろしくです。

*1:内容の確認や調査・修正点や疑問点を確認すること

*2:コピー機のデカいやつ